栽培管理支援システム ver.1.0

水稲気象対応型追肥法

 近年、地球規模の温暖化の影響で高温や強雨など、極端な気象条件が多くなり、作物生産に大きな影響が出ています。イネでは、お米が実る登熟期に高温や日照不足、高温乾燥風(フェーン)などによって白未熟粒(デンプンがしっかり詰まらずに白く濁ったお米)が増えています。2010年には、夏から秋にかけて全国的に暑くなったために、背白粒・基部未熟粒というタイプの白未熟粒が多発しました。これらのタイプは、品種によっても発生頻度が変わりますが、穂肥(幼穂形成期から出穂期の間の追肥)を多めに与えると発生が軽減されることが明らかになっています。
 しかし、葉色が濃くなっているイネにさらに穂肥を多く与えた場合や、出穂後に日照不足となった場合などには、玄米タンパク濃度の上昇を介して食味低下を招く可能性があるほか、品種によっては徒長して倒伏するリスクも高めます。また、移植時に出穂後の気象を予測することは依然として困難ですし、気候変動の増大により年々の気温分布が拡大することも予想されています。このため、気象条件や葉色を生育の途中で確認して、出穂後に高温になることが予測される場合に、葉色に応じて必要な追肥量を与えるという「気象対応型追肥法」を中心に開発しています。
 このコンテンツでは、これまでの研究で得た知見を活用して、圃場の位置と品種、移植日等から予想した出穂日および出穂後の気温(1kmメッシュ農業気象データを利用します)と、穂肥時の葉色情報を入力することで、品質被害の軽減に効果的な追肥量を算出します。今後、この気象対応型栽培法の有効性について、年次を重ねて検証していく予定です。

利用手順:

  1)[各種設定]→[圃場登録]で圃場の位置情報を登録してください。
  2)[各種設定]→[作付け登録]で圃場の作付け情報を登録してください。
  3)[栽培支援情報]→[水稲]をクリックしてください。
  4)画面左側の情報一覧から[最適窒素追肥量診断]をクリックしてください。
   ※あらかじめ葉色板の色判定結果またはSPAD値の判定結果をご準備ください。

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